今日3月11日は、4年間の任期中最後の市議会定例会最終日でした。
会派「川口新風会」代表して、平成27年度予算などの討論を行いました。
全文はかなり長いので、今日は冒頭の部分だけを以下に掲載します。
討論に入る前に、4年前の今日3月11日に発生した東日本大震災で亡くなられた方々に対して、改めて心からご冥福をお祈りしたいと思います。
この震災で、死者は1万5891人、行方不明者は2584人、あわせて1万8000人以上にもなりました。また、震災関連死が3194人にも上ります。とても多くの命が失われたことを、今を生きる者として今一度、胸に刻まなければならないと思います。同時に、川口市において大震災が発生してしまった時に備えて、政治と行政が出来うる準備を着々と進めることが私たちの責務であると考えております。
また、東日本大震災に伴って発生した福島第一原子力発電所での原発事故は、4年が経過しようとしている現在においても、終息の目途すら立たず、いまこの瞬間も放射性物質の流出が続いております。ピーク時よりレベルが下がったとは言え、いまだに放射性物質が流出して海などを汚染し続けている現実を正確に認識しなければなりません。そしてこの深刻な原発事故は、多くの方々から故郷を奪い、原発事故が原因で、いまだにおよそ12万人もの方が避難生活を余儀なくされております。これらの方を含めた東日本大震災全体の避難者はおよそ23万人にもなり、この川口市にも608人もの方が非難されていることを私たちは決して忘れてはなりません。震災のことを忘れず引き続きの支援をしていくべきだと考えます。
そして、深刻な原発事故から学ばなければならないことは多々あります。
私たち人類の科学技術は依然として、原子力という技術をコントロールしきれず使いこなせないことを真摯に受け止めなければなりません。さらに原発事故の原因はいまだに不明のままです。こうした状況下で原発の再稼働のような無責任極まりない判断を政治はすべきではなりません。自然災害の多い我が国において、コントロールできない科学技術を使い続けるリスクを考えるべきです。本市においても、原発事故当時、水道水の中から放射性物質が検出され、基準値を超える事態となったことを教訓に今後も市政運営をすべきであると、冒頭に申しあげたいと思います。