2010年11月21日

2012年度介護保険制度改正方針が示されました。

 厚生労働省が19日に、2012年度の介護保険制度改正に向けた方針が示されました。一言で表現するなら、利用者負担増と介護サービスの利用抑制がセットになっているような内容と言えそうです。

 市民の方からは、介護保険料や利用料の負担の重さを指摘する声や、ある程度の負担は仕方ないとしても、負担に見合う介護サービスが受けられるようにすべきとの声などをよく聞きます。まったくその通りです。

 今回の方針は、年金だけで年収320万円以上の高所得者の自己負担を1割から2割に引き上げや、またケアプラン作成を現在の無料から有料とするなどです。さらに、要支援の方に調理や清掃などを行う生活援助サービスを介護保険から切り離そうとする内容も盛り込まれています。

 介護保険制度の負担抑制や、持続可能な制度とするためには、現在5割の公費負担を6割に引き上げるなど制度全体の在り方の議論が必要です。また、公費負担を増やさない前提の中でだけ議論をしてしまうと、しわ寄せは、やはり市民に来てしまいます。どうしても制度全体の在り方の議論が必要です。
posted by 木岡たかし at 13:26| Comment(0) | TrackBack(0) | 介護保険の関連 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする