2023年12月07日

増え続ける美術館建設費 すでに57億円に! 〜大阪万博と一緒です〜

ご存じですか!?
どんどん増える美術館建設費 すでに57億円に!

 川口市が進める市立美術館建設事業の建設費がまたまた増額されます。そもそも市立美術館が構想された当初は、建設費は20億円程度で済むとの話もありました。それが、基本設計が進んだ今年6月定例会において、わたし木岡の質問への答弁で美術館建設費が42億円にもなることが明らかになりました。
 それからたった半年しか経過していない開会中の12月市議会に、美術館建設費用として今度は約52億円が提案されています。
 さらに、美術館を川口駅西口地下公共駐車場の上に建設する案となっているため、地下駐車場の改修費約5億円も必要となり、美術館建設にかかわる費用は総額で57億円にもなってしまっています。

〇市立美術館構想当初・・・20億円程度
              ↓
〇2023年6月時点・・・42億円
              ↓
〇2023年12月時点・・57億円

〜さらなる建設費アップの危険性も〜
 建設業界を取り巻く昨今の状況を見れば、資材高、人件費の不足&高騰などにより建設コストはうなぎ上りで増えています。このまま市立美術館建設に突っ込めば、さらなる建設コストアップとなり、いっそう市民負担が増える危険性が高まってしまいます。
 市立美術館の建設事業はいったんストップして、市民的な議論の場を設けるべきです。


〜いま、美術館に多額の建設費をつぎ込む必要性はあるのか?〜

 建設費が高騰する中で、川口市は市長を先頭に美術館建設を強行しようとしております。建設だけはどんどん進めている一方で、いまだにランニングコストすら示さずに、展示する美術作品の選考委員の名簿すら明らかにしておりません。
 川口市全体の公共工事のあり方を見つめた時に、いま川口市が優先して取り組む事業が美術館の建設だとは到底思えません。
 12月市議会では、市民の憩いの場でもあるグリーンセンターの老朽施設の更新工事費用(約115億円)について予算不足を主因として全額予算カットとなっております。実際にある老朽化した建築物をそのままにする一方で、今は存在しない美術館を一から建築する必要性はありません。

〜いま川口市が取り組むべきは〜
〇上下水道料金の引き下げをすべきです
 ここのところ物価が上がる一方で、賃金は上がらず、市民生活がいっそう苦しくなっています。値上げの中心は食料品やエネルギー関連などの生活必需品が中心ですから、川口市が一番取り組むべき課題は、命の水である水道料金の引き下げではないでしょうか。
 川口市は2021年1月から平均で25%もの水道料金値上げを実施していますから、まずは値上げ分の25%分だけでも元に戻して市民負担の軽減を図るべきです。

〇学校給食の充実と無償化をすべきです
 深刻な物価高が家計を圧迫しています。満足のいく食事がとれない子育て世帯も発生しております。また、物価高により学校給食の調理現場では、満足のいく給食の提供が困難となっております。
 今こそ、子どもたちの健康と食育のために給食単価の引き上げと給食費の無償化に取り組むべきです。子どもたちの健やかな成長のためでもあり、子育て世帯の支援にもなります。

 わたし木岡は、今こうした事を川口市議会で取り組んでおります。皆さんのご意見・ご要望をお聞かせください。
posted by 木岡たかし at 18:10| Comment(0) | TrackBack(0) | 市立美術館計画について | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年07月10日

美術館建設費が明らかに!その額42億円!

美術館建設費が明らかに!その額42億円!
これからの川口市を考えた時に、多額の税金を投入して市立美術館を建設する必要が本当にあるのか。美術館建設よりも市民生活に密着した分野にこそ優先的に税金を使うべきだと何度も市議会で訴えてきました。しかし、建設費等のイニシャルコストすらまともに示されないまま、建設に向けた行政施策が着々と進められてきました。

市立美術館建設の5つの問題点

問題点その1、【ふくれあがる建設費】
市立美術館計画が出た当初、確定した数字ではありませんが、再開発手法を利用して20億円程度で建設するとの話が出ておりました。その後、建設費を示さないまま進められてきた美術館建設計画の実施設計の発注段階になって初めて建設費が42億円と示されました。
しかもこの42億円ですら、今後さらに増額となる危険性がある数字です。

問題点その2、【美術館の維持・管理費は不明のまま】
さらに、建設後のランニングコストはいまだに不明だということです。
美術館と言うのは、作って終わりではありません。美術品の展示・維持・管理、イベント企画、集客など、当然に多額のランニングコストが必要になります。
現在、市立美術館計画の基本設計が完成し、床面積や展示エリア、配置する人員(10人)まで決まっています。ですから、想定のランニングコストの試算は出せるにもかかわらず、市側は、出せるのに出したくないから、ランニングコストは分からないと答弁しています。
市立美術館計画の詳細を市民に知られないように知られないようにするこの姿勢が問題だと思います。

問題点その3、【競争原理の働かない事実上の随意契約について】
実施設計時にECI方式(工事や設計業務等を発注する際に採用される発注方式の一つ)を初めて採用するのですが、このECI方式とは、実際の施工時の手間が省けるなどのメリットがある一方で、設計業者と施工業者が手を握ってしまえば、建築コストが言い値になって高額になる危険性があることが最大のデメリットとなります。競争原理の働かない事実上の随意契約となるので当然です。
市側は、競争原理の働かない随意契約のデメリットをクリアして適正価格での契約を実現するためとして、コンストラクションマネジメントを採用すると説明しますが、その費用にさらに5,500万円もかかるのです。
そもそも適正価格での工事契約が、チェックしないと危ぶまれるようなECI方式を採用すること自体が問題です。ECI方式では、建築事業者の選定過程を不透明化してしまい不正の余地を広げることとなります。

問題点その4、【心配な建築工法】
美術館建設基本設計によれば、市立美術館はリリアの西側にある川口駅西口駐車場をそのままにして、その上に美術館を建設するとのことでありますが、非常に心配です。
通常建築をするときには、上に乗る建物の重さを考えて基礎構造を決めます。費用をかけて必要以上の基礎構造とすることは基本的にありません。西口駐車場の基礎だって、現在の西口駐車場の重さを考慮して基礎構造が決められているはずです。その基礎の補強もないまま、いくら駐車場の上の土をどけると言っても、4,300uもの広さの鉄骨造の美術館を建設して大丈夫なのでしょうか。そこで市側には、どける土の重量と、新たに建築する美術館の重量はいくらを見込んでいるのか尋ねました。
市側の答弁・・・「川口駅西口地下公共駐車場の構造計算書における設計荷重として、土盛り荷重約1万5,000トンが見込まれており、新たに建設する美術館は、この荷重を上回らない建物を予定している」
引き続きのチェックが必要です。

問題点その5、【市民からの意見聴取を拒否】
市立美術館建設の是非を市民に問う時、単純に「美術館があった良いと思いますか」と聞いたら、多くの方が、「美術館があった方がよい」と回答すると思います。私もそうです。
しかし、建築費やその後の管理・運営コストを考慮した時の市民の意見は、前提条件が変わる訳ですから、市民意識も当然に変わるのではと考えております。であるならば、建築費などのイニシャルコストのみならず、完成後の維持・管理のためのランニングコストも示した上で、美術館建設そのものの是非も含めて市民の意見聴取を行うべきだと考えます。
ですから質疑において、市立美術館にかかわるすべての費用を公開した上で、市民からの意見聴取をすべきと求めました。
しかし市側の答弁は、「2度にわたってパブリックコメントを実施し、市民の皆様からご意見を伺いましたことから、改めて意見聴取の機会を設ける予定はございません」と、これ以上は市民から意見聴取しないとの回答でした。

 とんでもないです。2度パブコメをしたと言いますが、その時点では建設費も維持・管理費もいっさい明らかにしていません。そうしたタイミングで、たった2回パブリックコメントをしたので、もう市民のご意見は聞きませんと言う答弁です。そんな川口市の姿勢が問題なのです。引き続き、建設費や維持管理費が明らかになった時点で市民の意見を聞くように、市側に求めていきます。
posted by 木岡たかし at 12:41| Comment(0) | TrackBack(0) | 市立美術館計画について | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年06月20日

現時点の美術館建設費が明らかに!その額なんと42億円!

川口市議会6月定例会での、わたし木岡の一般質問の報告 その@

実施設計発注段階での市立美術館の建設費が、明らかになりました。

その額、42億円

そもそも、これからの川口市を考えた時に、多額の税金を投入して市立美術館を建設する必要が本当にあるのか。このことを市議会の場で何度も訴えてきましたが、市は着々と事業を進めています。

そうした中で、本年度は実施設計をする段階まで来ています。
質問では、市立美術館計画の実施設計の発注段階での総工費について以下のように聞きました。

『今回、実施設計に入るにあたり、美術館の建設費とリリアの改修工事を合わせた総工費は210億円にもなっております。ちなみに基本設計段階での総工費は、リリアの改修で123億円、それに美術館を合わせて150億円とされていました。すでに60億円も予算が増えています。そこで実施設計にあたり示された総工費210億円の内、美術館建設にかかわる建設費はいくらでしょうか。』

この質問への答弁が、『美術館建設の概算建設費は42億円でございます』

実質賃金が減り続けると同時に、厳しい物価高の影響をもろに受けている市民生活を考えれば、42億円もの巨額の税金を優先的に使うの先が美術館建設なのでしょうか?
私は、税金の使い道を間違えていると考えておりますので、引き続き、出来る限り市に対してモノを言っていきます。
posted by 木岡たかし at 12:47| Comment(0) | TrackBack(0) | 市立美術館計画について | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする