どんどん増える美術館建設費 すでに57億円に!
川口市が進める市立美術館建設事業の建設費がまたまた増額されます。そもそも市立美術館が構想された当初は、建設費は20億円程度で済むとの話もありました。それが、基本設計が進んだ今年6月定例会において、わたし木岡の質問への答弁で美術館建設費が42億円にもなることが明らかになりました。
それからたった半年しか経過していない開会中の12月市議会に、美術館建設費用として今度は約52億円が提案されています。
さらに、美術館を川口駅西口地下公共駐車場の上に建設する案となっているため、地下駐車場の改修費約5億円も必要となり、美術館建設にかかわる費用は総額で57億円にもなってしまっています。
〇市立美術館構想当初・・・20億円程度
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〇2023年6月時点・・・42億円
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〇2023年12月時点・・57億円
〜さらなる建設費アップの危険性も〜
建設業界を取り巻く昨今の状況を見れば、資材高、人件費の不足&高騰などにより建設コストはうなぎ上りで増えています。このまま市立美術館建設に突っ込めば、さらなる建設コストアップとなり、いっそう市民負担が増える危険性が高まってしまいます。
市立美術館の建設事業はいったんストップして、市民的な議論の場を設けるべきです。
〜いま、美術館に多額の建設費をつぎ込む必要性はあるのか?〜
建設費が高騰する中で、川口市は市長を先頭に美術館建設を強行しようとしております。建設だけはどんどん進めている一方で、いまだにランニングコストすら示さずに、展示する美術作品の選考委員の名簿すら明らかにしておりません。
川口市全体の公共工事のあり方を見つめた時に、いま川口市が優先して取り組む事業が美術館の建設だとは到底思えません。
12月市議会では、市民の憩いの場でもあるグリーンセンターの老朽施設の更新工事費用(約115億円)について予算不足を主因として全額予算カットとなっております。実際にある老朽化した建築物をそのままにする一方で、今は存在しない美術館を一から建築する必要性はありません。
〜いま川口市が取り組むべきは〜
〇上下水道料金の引き下げをすべきです
ここのところ物価が上がる一方で、賃金は上がらず、市民生活がいっそう苦しくなっています。値上げの中心は食料品やエネルギー関連などの生活必需品が中心ですから、川口市が一番取り組むべき課題は、命の水である水道料金の引き下げではないでしょうか。
川口市は2021年1月から平均で25%もの水道料金値上げを実施していますから、まずは値上げ分の25%分だけでも元に戻して市民負担の軽減を図るべきです。
〇学校給食の充実と無償化をすべきです
深刻な物価高が家計を圧迫しています。満足のいく食事がとれない子育て世帯も発生しております。また、物価高により学校給食の調理現場では、満足のいく給食の提供が困難となっております。
今こそ、子どもたちの健康と食育のために給食単価の引き上げと給食費の無償化に取り組むべきです。子どもたちの健やかな成長のためでもあり、子育て世帯の支援にもなります。
わたし木岡は、今こうした事を川口市議会で取り組んでおります。皆さんのご意見・ご要望をお聞かせください。