2013年08月19日

川口市内の保育所や幼稚園、小中学校の放射線量測定について

今日、川口市議会の生活福祉・教育問題特別委員会が開かれて、市内幼稚園、小・中・高校及び保育所の放射線量測定(本年6月6日から実施)と給食食材の放射線量測定について議論がなされました。

結果は、小学校2校、中学校2校の4校5箇所において、基準値である毎時0.23マイクロシーベルトを超える地点がありました。
基準値を超えた箇所の詳細は以下の通りです。
 @木曽呂小学校の校舎間屋上排水口(地表5cm):0.329マイクロシーベルト/h
 A根岸小学校の北校舎南側東側雨樋下(地表5cm):0.262マイクロシーベルト/h
 B根岸小学校の特別教室西側雨樋(地表5cm):0.232マイクロシーベルト/h
 C幸並中学校の第1理科室横雨水枡(地表5cm):0.299マイクロシーベルト/h
 D仲町中学校の保健室外縦樋(地表5cm):0.41マイクロシーベルト/h

@からCまでの箇所は、すでに簡易除染(川口市独自に定めた方法)によって基準値以下に数値が下がっていますが、Dについては『今後早めに対応する』旨の答弁がありました。

注目すべきは、@ABは、前回(昨年12月〜本年1月)に実施した測定時には基準値を超えていない箇所であり、それが今回は基準値を超えてしまった点です。また、Cについては、前回調査時にも基準値を上回ってしまったので、一度は簡易除染をした場所で、また基準値を超えてしまった点も注意が必要だと思います。

要するに、根本的な除染をせずに簡易除染だけを繰り返しても応急措置としては役立ちますが、根本的解決にはつながらないということです。
雨や風によって、放射性物質が溜まりやすい場所は、今後も繰り返し放射線量が高くなる危険があることを示していると思います。低線量被爆の危険性も指摘されていますから、放射性物質の危険性を軽視することは避けるべきです。

除染に関する国の動きが遅すぎるし積極的といえない現状では、川口市独自にでも放射性物質の処理に乗り出す必要があると思います。
先の6月市議会でわたし木岡が取り上げたのですが、全国には放射性物質の吸着技術などを研究している中小の企業があります。そうした会社に川口市として呼びかけて、低線量放射性物質の除染活動を公募するべきです。今日の委員会でも指摘して要求したのですが、市の答弁はかなり後ろ向きのままです。

子ども達の命や健康を守るために必死になろうという気概が一切感じられない教育局の態度に怒りを覚えます。引き続き議会で取り上げていく決意です。
posted by 木岡たかし at 14:55| Comment(0) | TrackBack(0) | 原発・放射能関連 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年08月07日

原発再稼働こそ無責任

昨日(8月6日)は、広島に世界で初めて原子力爆弾が投下されてから68年目にあたります。
改めて原子力政策について考え直す機会ではないでしょうか。

今日の報道では、福島第一原発からの汚染された地下水の大量流出が新たに明らかになりました。原子力というエネルギーを現代の科学ではコントロールしきれていないことは明らかです。

にもかかわらず、自民・公明の安倍政権は原発再稼働にむけて着々と進んでいます。しかも、安倍首相は被爆者との面談の場で『エネルギーの安定供給とコスト低減という観点も含め、責任あるエネルギー政策を構築していく』と述べて、原発政策推進の考えを表明したそうです。被爆者の方々はどんな思いで首相の発言を聞かれたのか・・・。

そもそも現代科学でコントロールできない原子力という技術をエネルギー政策の根幹に据えることの方が無責任であり、責任ある態度とは真逆ではないでしょうか。しかも今回の地下水の一件だけでも国費投入となります。これでどうして「コストの低減」なんて言えるのか。また、原発事故後の計画停電の大混乱が起きました。原子力発電ではそうした事態が起きるのです。これのどこが「エネルギーの安定供給」なのか。

原発推進派の口先だけの安全や安定供給といった言葉の向こうにある真実を私たち市民は見破る必要があると思います。

福島第一原発がいまだに放射性物質を撒き散らしている惨状を直視すれば、これ以上の原発再稼働に突き進むべきでは絶対にありません。原発事故の影響で未だに15万人もの方が避難生活をしていることも忘れてはなりません。
posted by 木岡たかし at 22:34| Comment(0) | TrackBack(0) | 原発・放射能関連 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年07月11日

砂場を含めた市立幼稚園、小・中学校、保育所、公園などの放射線量測定が始まっています。

 川口市として独自に購入した放射線測定機が納入され次第、測定を始めるとしていた調査が、7月6日から開始しています。現在のところ、川口市として設定した基準を超える結果は出ていませんが、年間に換算すると1ミリシーベルトを超えている地点もあることは注意していかなければなりません。
 ※詳しくは、川口市の公式ホームページをご覧ください。

 測定地点について、当初は校庭や園庭の真ん中しか測定しない旨の説明を市は繰り返していましたが、私の6月21日の本会議質問に今後は砂場も測定する旨の答弁をし、今回の調査から砂場を対象にして測定しております。

 ただ、私の質問では、さらに、放射線量が高くなると指摘されている雨どいや側溝、草むらなどもっときめ細かく調査することを求めています。今後の改善をさらに求めていきたいと思います。
posted by 木岡たかし at 23:51| Comment(2) | TrackBack(0) | 原発・放射能関連 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする