結果は、小学校2校、中学校2校の4校5箇所において、基準値である毎時0.23マイクロシーベルトを超える地点がありました。
基準値を超えた箇所の詳細は以下の通りです。
@木曽呂小学校の校舎間屋上排水口(地表5cm):0.329マイクロシーベルト/h
A根岸小学校の北校舎南側東側雨樋下(地表5cm):0.262マイクロシーベルト/h
B根岸小学校の特別教室西側雨樋(地表5cm):0.232マイクロシーベルト/h
C幸並中学校の第1理科室横雨水枡(地表5cm):0.299マイクロシーベルト/h
D仲町中学校の保健室外縦樋(地表5cm):0.41マイクロシーベルト/h
@からCまでの箇所は、すでに簡易除染(川口市独自に定めた方法)によって基準値以下に数値が下がっていますが、Dについては『今後早めに対応する』旨の答弁がありました。
注目すべきは、@ABは、前回(昨年12月〜本年1月)に実施した測定時には基準値を超えていない箇所であり、それが今回は基準値を超えてしまった点です。また、Cについては、前回調査時にも基準値を上回ってしまったので、一度は簡易除染をした場所で、また基準値を超えてしまった点も注意が必要だと思います。
要するに、根本的な除染をせずに簡易除染だけを繰り返しても応急措置としては役立ちますが、根本的解決にはつながらないということです。
雨や風によって、放射性物質が溜まりやすい場所は、今後も繰り返し放射線量が高くなる危険があることを示していると思います。低線量被爆の危険性も指摘されていますから、放射性物質の危険性を軽視することは避けるべきです。
除染に関する国の動きが遅すぎるし積極的といえない現状では、川口市独自にでも放射性物質の処理に乗り出す必要があると思います。
先の6月市議会でわたし木岡が取り上げたのですが、全国には放射性物質の吸着技術などを研究している中小の企業があります。そうした会社に川口市として呼びかけて、低線量放射性物質の除染活動を公募するべきです。今日の委員会でも指摘して要求したのですが、市の答弁はかなり後ろ向きのままです。
子ども達の命や健康を守るために必死になろうという気概が一切感じられない教育局の態度に怒りを覚えます。引き続き議会で取り上げていく決意です。