まず自民党提出の国に対する「一部外国人による犯罪の取り締まり強化を求める意見書」をお読みいただきますようお願い致します。
https://kawaguchi.gsl-service.net/doc/2016021300027/file_contents/202306-01ikensho.pdf
この意見書の中では、「一部外国人の犯罪の取り締まりを強化すること」を国に求めるものとなっておりますが、犯罪行為が発生しているのであれば、日本人であろうが外国人であろうが厳正に取り締まるべきであります。「一部外国人」だけの取り締まり強化を求めることは間違いだと考えています。犯罪の取り締まりに国籍は関係ありません。
にもかかわらず「一部外国人」の犯罪だけ、取り締まり強化を求めているこの意見書は、人種差別の助長につながりかねず賛成できません。
また、この意見書にある犯罪をする「一部外国人」を、誰がどうやって判断するのでしょうか。外形から「善良な外国人」と「一部外国人」を見分けることは出来ません。犯罪行為をもって判断するのであれば、そこに国籍要件は必要ありません。犯罪を行っていたら外国人だろうと日本人だろうと厳正に取り締まるべきです。
さらにネット上で、わたし木岡が、犯罪の取り締まり強化に反対しているかのような書き込みがありましたので、ハッキリと否定しておきます。繰り返しになりますが、そもそも犯罪行為があれば、国籍に関係なく厳正に取り締まるべきことは当然であります。さらに、意見書に書かれているような「警察官の不足により、適切な対応ができていない」のであれば、国ではなく埼玉県警に警察官の増員と対策強化を求めるべきであると考えております。
最後に、この意見書を見るときに、人権の観点を見失ってはいけないと考えております。一般社会から外国人だけを別扱いして、取り締まり強化を図ることは人種差別を助長するだけではなく、あらゆる差別(障がい者差別、ジェンダー差別、高齢者差別など)の入り口にもなりかねない危険なことであると認識しております。ですから、誰一人取り残さないことをモットーとして掲げる「れいわ新選組」の議員として、この意見書に賛成する訳にはいきませんので、反対をしました。