そうした中で、最近の特徴は子どもたちにも感染が広がっていることです。7月初旬に比べて現在8月下旬において6倍以上も感染者数が増えてしまっています。デルタ株が蔓延する前までは、子どもは感染しづらいとされていましたが、その常識は既に過去のものです。感染ルートの中心と言われる家庭内感染において、「親⇒子」のルートに加え「子から親」ルートが増えていくことが予想されます。
そうした中ですから、いま子どもたちの感染を防ぐことは、子どもたちを守ることと同時に、感染拡大から社会も守るためにも必要なこととなっていると考えています。
小中学校の2学期の開始が迫る中、学校での対策をどうするか、大至急判断すべき時です。
【木岡の提案】
学校は2学期初日(9月1日)から開校するが、事情により登校を控える子どもの学びを守るためにオンライン授業を実施する。(※当然出席扱い)
⇒なぜオンライン授業が必要か?・・・
@ 喘息などの持病を抱えているハイリスクの児童・生徒をコロナ感染から守るため
A ご家族に基礎疾患などをお持ちの方がいる場合など、登校を控える選択をするご家庭のご家族をコロナ感染から守るため
こうした取り組みが、感染拡大を抑え、医療現場の過度の負担をこれ以上増やさない一助になります。ですから、オンライン授業を選択できる環境が必要だと考えます。
ところが現段階において、川口市教育委員会の方針は、二学期(9月1日)から通常授業を実施するとの事です。分散登校の検討は進めているようですが。川口市教育委員会に対して、引き続きオンライン授業の活用を強く求めています。
私は何も一斉休校しろと言っている訳ではありません。いきなり一斉休校すれば、昨年の安倍元総理が突然言い出して世間が大混乱した時の二の舞になります。
多くのご家庭で、子どもらが元気に学校に通ってくれる前提で、仕事が成り立っているから当然です。また、給食が最も栄養価の高い食事となっている子や、家庭内での居場所に問題を抱えた子、家庭内暴力(DV)の問題など、様々な観点から休校には慎重にならざるを得ません。
ですから、原則として学校は開校する。同時に、学校に通えなかったり、通わない選択をした子どもにも学びの機会を保障するために、オンライン授業を実施してハイブリッド式の学校を実現していくべきだと考えます。
今春には、川口市内の小中学生全員に、一人一台のタブレットを配布済みです。いま活用しないで、いつ活用するのでしょうか。
ちなみに26日から2学期が始業するお隣のさいたま市は、『登校を控える児童生徒が自宅から授業に参加できるよう、オンライン授業も導入する(8月24日付:日経新聞)』と報じられております。