川口市火葬施設は、平成24年3月の都市計画決定、首都高速道路株式会社との事業連携を踏まえて、(仮称)赤山歴史自然公園と一体整備するための基本設計が行われていました。その基本設計の内容が報告・公表されました。
川口市は、58万人もの人口を擁するにもかかわらず市内に火葬施設がないことから、近隣の浦和斎場、板橋区の戸田斎場、草加市の谷塚斎場、越谷市斎場などを市民は利用しておりました。そのため市内に火葬施設を建設してほしいとの市民要望がありました。
公園と火葬施設の建設地は、首都高速新井宿インターチェンジに隣接する形で建設される予定です。約10.9haの区域に、公園と火葬施設、そして首都高速の川口パーキングエリアの3つの施設の調和を図るとしています。市は概算総事業費を約170億円と見込んでおり、今後は、用地取得を進めるとともに実施設計を行う段階へと進む見込みです。
火葬施設の概要は、以下の通りとなります。
建築面積:約5,300u
延床面積:約7,500u
規模 :地上2階、地下1階
火葬炉数:10基(この他、予備スペース4基分)
※火葬炉は、今後の必要に応じて最大14基まで増設可能となります。
諸室 :告別・収骨室、待合室、待合ホールなど
駐車場 :地下約20台、地上約90台
今後の課題として、火葬施設内に斎場を設けるか否かが問われることとなると思います。現在のところ市は、市内に斎場を持つ葬祭事業者が40以上あるため、民業圧迫になるとの理由で斎場を設けない方向で検討しています。
しかし、公設火葬施設において、同じ施設内で、しかも低廉な予算で葬祭が執り行えるとしたら市民の利便性は非常に高くなるのではないでしょうか。
確かに既存の民間事業者との調整は必要だと思います。ただし、考え方の基本は、市民にとってどうなのか!がもっとも重要視されなければならないと考えます。
わたし木岡自身も引き続き、研究・調査し議会で取り上げていきたいと思います。また、皆さんご意見も是非お聞かせください。