現在、川口市内の小・中学校で行われているいじめに関するアンケートでは、市教委に調べていただいたところ、ほとんどの学校が児童・生徒らに名前を書かせて実施されています。いじめの訴えがあれば、対象となる児童・生徒が明確ですから即応できるメリットがあります。ですから、記名式のアンケートにも一定の意味があると思います。
一方で、いじめにかかわる問題ですから、自分の名前を書いて答える記名式の下では、答えづらい子どもも当然います。
そうした場合でも早期に『いじめの芽』に、現場の先生が気付き、クラス内に特に注意を払って気を配るためには、無記名のいじめアンケートの実施が必要と考えます。
このことを指摘した上で、毎回ではないにしても、無記名式のいじめアンケートを実施することを各学校に求めるべきではないですか、と川口市教育委員会に求めました。
川口市教育委員会からは、以下のように概ね前向きな答弁が出ました。
『無記名式アンケートを行うことは、潜在的ないじめの実態を把握し、より注意深く観察していくために、有効な手段の一つであると認識しております。このことから、アンケートのねらいや児童生徒の発達の段階等に応じ、適時・適切に各学校が実施できるよう、生徒指導担当学校訪問をとおして周知して参ります。』
現場の各学校での取り組みが早く始まるように、この問題について、引き続き注視していきます。
保護者の皆さんが、感じている現場の様子など分かれば、是非ご連絡ください。