川口市では、医療従事者分を除いて4月12日の週から7月14日までに343箱(約40万回分)のファイザー製ワクチンが届いております。ファイザー製ワクチンは2回接種が基本ですので、20万人分のワクチンが川口市内に既に届いていることになります。
ちなみに1箱に195バイアル(バイアルとは小瓶のこと)入っており、1バイアルから6回分のワクチンが取れるため、1箱で1170回分のワクチンとなります。(※195バイアル×6回=1,170回分)
これまでの川口市へのワクチン供給状況は以下の通りとなります。
◎ 4月12日の週 2箱
◎ 4月26日の週 1箱
◎ 5月3日の週 13箱
◎ 5月17日の週 63箱
◎ 5月31日の週 106箱
◎ 6月7日14日の週 58箱
◎ 6月21日28日の週 55箱
◎ 7月5日12日の週 45箱 7月14日までで合計343箱
今後の分かっている予定
◎ 7月19日26日の週 37箱
◎ それ以降は、2週間ごとに38箱前後の予定
これまで川口市で一番接種できている時の接種回数は、以下の通りです。
☆個別接種(5つの大規模病院含む)・・・1週間で約30,000回接種
☆市の集団接種会場(そごう跡地)・・・・1週間で約10,000回接種
国からの接種加速化の大号令のもとで、川口市では、各医療機関、医師会、市の関係部署などの尽力により、1週間で4万回の接種が出来る体制を整え、実現してきました。ところがです、国からのワクチン供給が急減しています。この間ご尽力いただいた皆さんからすれば、国の目測の甘さ、マネジメント力の不足から、突然はしごを外されたようなものです。
【国からのワクチン供給量が半減する今後はどうなるのか⇒接種回数が半減します】当たり前の帰結ですが・・・。
☆個別接種(5つの大規模病院含む)・・1週間で約15,000回接種の見通し
☆市の集団接種会場(そごう跡地)・・・1週間で約5,000回接種の見通し
このような状況のため、先日のブログにも書きましたが、7月中の既に予約が完了している方への接種は予定通り実施できるのですが、8月については当面新規の予約が取れない状況が続くこととなりそうです。
【川口市の今後の動き】
川口市は7月19日より8月上旬にかけて、12歳以上49歳以下の方の接種券を順次発送することになります。しかし、市内での接種予約は8月分のメドがつくまで予約できない可能性が非常に高いです。早ければ8月下旬にも予約の再開となる可能性もありますが、国からのワクチン供給量が半減し、さらに今後の見通しもハッキリしない中ですので、早期の予約再開は難しいのが現状のようです。
菅政権の一部か閣僚からは、あたかも地方自治体に既に配分したワクチンが、何らかの理由で滞っているかのような発言がありましたが、大きな間違いです。地方自治体や個別医療機関がワクチンをため込んでいる事実はありません。少なくとも川口市においては。
国が勘違いしているとすれば、それは、各自治体や医療機関が2回目のワクチン接種用に保存しているワクチンだと思います。『2回目ワクチン難民』をつくらないように、現場が確保しているワクチンを、1回目に使うこととなったら、その方が問題を起こすことになります。
※もし国が方針として、2回目を後回しにしてでも多くの方に1回目の摂取をするよう方針転換するならあり得ますが、そうした方針転換をしない中で、現場にワクチンが余っているかのような発言をするなら完全なミスリードになるでしょう)
※個別医療機関での接種については、医療機関ごとの状況が違うため、上記説明と異なる対応となる場合がございますので、ご確認をお願い致します。
菅政権は、地方に責任転嫁している暇があったら、少しでも多くのワクチンを確保できるように政府の責任を果たすべきです。
以上が、7月15日夕方時点での川口市ワクチン対策室からの聞き取り内容になります。ご意見等ございましたら、メールなどでいただけると助かります。