2021年02月07日

東川口駅前行政センター建設計画について   その2

問題点2、市北東部に使う予算はない!?

 東川口駅前行政センター建設計画において、行政が使える床面積が狭くなったのは、財政的理由でした。その反面として市は、建設コストがほとんどかからないことをメリットだと答弁しますが、川口市全体を見渡すと、地域間の不平等が見えてきます。
 東川口駅周辺にはコストカットが押し付けられる一方で、川口駅周辺には多大な税金が投入されています。
【例えば】
〜川口駅周辺には83億円、東川口駅周辺には0円〜
@ 川口駅周辺の再開発事業に、ここ5年間で約20億円
A 川口駅周辺に集中する街路整備事業に、ここ5年間で約63億円
⇒東川口には再開発事業も街路整備事業もありませんので、両事業の予算は0円です。

〜同じだけ税金を払っているのに・・・〜
 
 川口市民であれば、どなたも同じだけ税金を払っているのに、川口駅周辺のまちづくりにはこれほど潤沢に市税を投入する一方で、東川口駅周辺にはコストカットを押し付ける形となっています。さらに川口駅周辺にはさらなる再開発による市立美術館構想もとりざたされております。これでは地域の均衡ある発展は望めません。

〜ARUHIの「住みたい街ランキング」1位「川口」の真実〜

 本年12月9日、ARUHIという住宅ローン専門会社が行っている『本当に住みやすい街大賞』で2年連続「川口」が一番に選ばれました。
市長は、あちこちで川口市全体が1位と評価されたように宣伝してますが、実は、このランキングは、駅ごとの評価でしかありません。ですから今回1位と評価されたのはあくまでも川口駅周辺だけで、市内の他の駅はランク外でした。残念ながら戸塚地区など市北東部が評価された訳ではないということです。
 上述したように、地域ごとの税金投入額にこれほどの差があれば、当然の結果かもしれません(怒)


問題点3、市民の貴重な財産が切り売りされる
〜建設コストがほとんどかからない理由は?〜
 18階建てのビルを建てるのに、建設コストがかからない理由は、川口市が所有する市民の貴重な財産である東川口駅前の一等地を売り払い、その資金を建設資金に充てるからです。しかし、市民の貴重な財産である一等地中の一等地を、一度手放してしまえば、将来的に再取得できる可能性はほぼ無くなり、将来的に市民のための施設として活用しようにも何もできなくなってしまうのです。これでは、市北東部の発展にはつながりません。

〜市の一存では利用形態の変更が難しくなる〜
 
 駅前行政センター用地を売り払った場合の土地の権利形態は、現在の所有権ではなく、分譲マンションの購入者と市が共有で持つことになります。土地の権利形態が建物入居者の持ち分に応じた共有になってしまうと、大規模修繕や建替え、必要面積の変動を伴う利用形態の変更は、川口市の判断だけでは出来なくなります。
 これほど価値観が多様化して、変化が激しく速い時代に、将来にわたって川口市北東部の行政拠点とするのであれば、市の判断だけで利用形態が変更できる施設とすべきです。

〜計画地への先人らの思い〜

 東川口駅前行政センター用地は、昭和40年代から50年代にかけて施工された区画整理によって確保されました。駅前の一等地がある程度まとまった広さで、駅前行政センター用地として確保できた裏には、当時の地権者さんたちが『東川口の将来の発展のために』との思いから供出された経緯があります。こうした思いのこもった土地を、安易に切り売りする今回の計画には問題があると言わざるを得ません。


問題点4、計画変更を拒否

 わたし木岡は2020年12月市議会で、市北東部の今後の発展を願うなら、市民の要望を反映できていない現在の建設計画を一度白紙にして、地域の皆さんの意見を聞くことからやり直すことを提案しました。
 しかしながら、市からは全くやる気の感じられない答弁が返ってきました。要するに「もう決まったことだから」といった態度でした。一度決まったら問題が生じても止まらない旧来型の公共事業にみえます。

〜今からでも計画変更をすべし!!〜

 今からの計画変更は難しいと言って、市民に諦めを求めるのではなく、地域住民にとっての最善策を考ええるべきです。それが行政であり議会の役割です。現計画を一度白紙にして、市北東部に適切な予算を割いて、計画の練り直しをすべきです!
引き続き、市北東部全体のさらなる活性化のために市議会で取り上げていきます。



東川口駅前行政センター建設計画について その3につづく
posted by 木岡たかし at 00:00| Comment(0) | 東川口駅前行政センター | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする